「企業内での専門能力の発揮についての調査研究」報告書(要約) を掲載

兵庫県中小企業診断士協会調査研究「企業内での専門能力の発揮についての調査研究」報告書の要約版について

(一社)兵庫県中小企業診断士協会・HRM研究会

この資料は、平成27年度(一社)兵庫県中小企業診断士協会 調査・研究「企業内での専門能力の発揮についての調査研究」報告書の要約版として、平成28年3月に開催された企業内診断士まつり“わっしょい”で発表したものです。

HRM研究会は、企業内診断士の特性把握についての調査研究を行いました。
企業に従事しながら中小企業診断士を取得している者は、出世のための取得ではなく、自己の成長を強く求め、その能力を発揮することに喜びややりがいを求める者が多いのではないかと考えられます。

そこで、企業内診断士は次のよう考えを持つのではないかと仮説をたてました

(1)診断士として社外で自らのスキルを用い、社会貢献や他企業のために活躍したいと考えている。
(2)金銭的報酬はそこまで多く求めていない。

この仮説を検証するために、エドガー・シャインの「キャリアアンカー」を使ったアンケートとインタビューによって企業内診断士の特性を把握しました。その結果、次のことが判明しました

① 中小企業診断士は、専門能力を発揮して社会貢献をしたいと思っている。
② 中小企業診断士はCH(純粋な挑戦)カテゴリーに属する人、社会貢献意識が高い人の職務満足度が高い。
③ 企業内診断士は、専門能力を発揮しながら課題に挑戦してことが、職務満足を高めていく要因になっている

これらから、仮説が裏付けられたと結論づけました。

本調査研究の特徴の一つに、統計的裏付けを行ったことがあります。単純なアンケート調査に基づく集計結果だけでなく、統計的手法を用い仮説を裏付けました。さらに、大阪経済大学の三島重顕准教授、遠原智文准教授、中村学園大学前田卓雄准教授からの助言・助力を頂ながら調査研究を進めたことも特徴です。これらによって、独善を排し、調査研究の信頼性も増したと自負しております。

【要約版】平成27年度 調査・研究事業 成果報告会 in Wasshoi

企業内・独立診断士を問わず、是非報告書(本文)もお読みいただきたいと思います。

【報告書】 平成27年度調査・研究事業「企業内での専門能力の発揮についての調査研究」