日銀セミナーが開催されました

2018年2月14日(水)18時30分より「日本銀行神戸支店長が語る!最近の金融・経済情勢について 日銀セミナー」を神戸市産業振興センター会議室にて開催し、49名が参加されました。

毎年恒例となっております日本銀行神戸支店支店長のセミナーです。経済情勢を解りやすく説明いただけるとあって、多くの参加者をいただき、関心の高さを知ることができるセミナーとなりました。

話題は、わが国の経済・物価情勢、兵庫県の景気動向、非製造業を中心とした労働生産性向上に向けた取り組み、最後に金融政策運営についてのお話をいただきました。

経済全体を俯瞰する中でわが国の経済・物価情勢では、「わが国の景気は緩やかに拡大している」ことを述べられたうえで2018年度は順調に増加していくが、2019年には ①2019年10月消費税8%から10%上げること、 ②景気循環の影響によりやや鈍化すること、が伝えられました。兵庫県の景気動向では全国と同等の傾向です。

短観での業況判断DIが中小企業でも伸びてきていることが示されました。特異点とすると、新名神高速道路工事が減少したことにより公共工事請負金額が2017年度は前年比20%減少していることです。

製造業に比べて伸び率の低い非製造業において労働生産性の向上に向けた企業の取り組みが説明され、労働生産性=付加価値額(↑)/労働投入量(↓)が示されました。そのうえで労働投入量の節約に対しては省力化投資として事例をあげられました。付加価値の増大には事例を示されたが、確実性においてやや難しいところがあるようです。

最後の金融政策運営では、物価上昇率2%に向けての金融緩和を継続進めて行く予定です。

質問事項では、消費活動指数について「もの消費」から「こと消費」へ移行があることやインバウンドによる神戸市内ホテル平均稼働率上昇していることの説明がありました。金融緩和の出口戦略としては物価上昇傾向への期待の話をされました。